当院では様々な「デキモノ」を主訴に
多くのお客様が来院されます。
でも実は「デキモノ」と一口に言っても様々で。
種類によって治療法も経過も全く違います。
よく
「素人でも見分ける方法ないんですか?」
とかって聞かれます。
正直に言いましょう。
無いです。ぶっちゃけ皮膚科医じゃないと無理です。
・・・でもそんな事いったら始まらないので
今日は深ーーーーいデキモノ(皮膚腫瘍)の世界を
めちゃくちゃ浅ーくみていきます笑
■ 顔にできる“デキモノ”とは?
顔にできる小さなふくらみやポツポツを総称して「デキモノ」と呼びますが、
実際にはいくつか種類があり、原因や治療法が大きく異なります。
代表的なのは、
・ミリウム(稗粒腫)
・ほくろ(色素性母斑)
・イボ(ウイルス性/老人性など)
・脂腺増殖症
・汗管腫
などでしょうか。
一見似ているようで、触ったときの硬さや色、大きさの経過などに特徴があります。
■ ミリウム(稗粒腫)とは
ミリウムは、主に目の周りなどにできる白くて小さい角質のかたまりです。
赤ちゃんにできやすいイメージですが、大人でもできます。
メイク残りや皮脂のつまりが原因になることもあります。
● 見分け方
・1〜2mm程度の白い光沢のあるツブツブ
・痛みやかゆみはほとんどなし
・押しても取れない
● 治療法
医療用の針で小さく穴を開けて中身を除去します。(保険)
出血などが嫌な場合は炭酸ガスレーザーなどで穴を開けます(自費)
あまりに小さいのは自費の方法でしかとれません。
保湿をするとできにくい・・・といわれますが
真偽のほどはわかりません。
ちなみに私にもよくできます。
■ ほくろ(色素性母斑)とは
ほくろは、母斑細胞が集まってできる良性腫瘍です。
先天性のものもあれば、紫外線などの影響で後からできるものもあります。
● 見分け方
・黒〜茶色の盛り上がりや平らなもの
・大きさや形に個人差あり
・毛が生えていることもある
● 治療法
レーザーで除去(自費)するか、切除する方法(保険)があります。
大きさや深さ、部位を考慮して治療法を選びます。
実は場合により自費の方が安かったりします。
たまに悪性腫瘍=癌が混じってたりするので要注意です。
★ほくろ治療あるあるQ&A★
— 凄くクマを治療してる名古屋栄の美容外科・美容皮膚科・皮膚科医 (@asc_yokoyama) June 24, 2025
Q1.一個とって様子をみて他のを決める
A1.ほくろは一つ一つ深さなどが異なるし、皮膚の部位により治り方が変わるので、あまり意味はない(参考にはならない)。
Q2.術前にちゃんと診断してくれるところがよい…
■ イボとは
イボには大きく分けてウイルス性と老人性(脂漏性角化症)があります。
顔に多いのは加齢や紫外線ダメージが関係する老人性のイボです。
● 見分け方
・肌色〜茶色のザラザラした盛り上がり
・首やこめかみ、目の周りに多い
・触るとザラッとしている
● 治療法
炭酸ガスレーザーで削る方法が一般的です。(自費)
保険だと液体窒素をやったりしますが、正直オススメしません。
イボは治ったが、シミが残った・・・・なーんてオチがほとんどです。
浅く浅く削るため、ほとんど傷跡はのこりません。
■ 脂腺増殖症とは
あまり聞き慣れないかもしれませんが、脂腺(皮脂を分泌する腺)が大きくなって
小さなプツプツが顔に増えてくる良性の皮膚疾患です。
主に額や頬に多くみられます。
● 見分け方
・1〜5mmほどの黄白色のやわらかいふくらみ
・中央が少しへこんで見えることもある
・年齢とともに数が増えやすい
● 治療法
こちらも炭酸ガスレーザーなどで一つひとつ削るのが一般的です。(自費)
一度取っても皮脂腺がある限り再発することもあるので、
定期的なメンテナンスをされる方もいます。
保険でよい治療法はないです。
■ 汗管腫とは
汗を作る部位の一部が変性して
小さなプツプツが顔に増えてくる良性の皮膚疾患です。
主に目の周りに多くみられます。
● 見分け方
・2~3mmほどの肌色~やや白っぽいぶつぶつ
・思春期以降に増え始め、20代~30代頃に数が増えやすい
● 治療法
こちらも炭酸ガスレーザーなどで一つひとつ削るのが一般的です。(自費)
しかし再発もしやすいし、傷跡も残しやすい。
近年当院でも導入しているポテンツアのAチップ(ニードルRF)でも
割とよい治療成績も報告されているので
試しにやってみるのはよい(自費)
■ 自己判断は禁物!気になるデキモノは専門医に相談を
「小さいから放っておいてもいいかな?」
と思われる方も多いですが、
まれに悪性腫瘍の可能性が隠れていることもあります。
自己判断で潰したり市販薬でどうにかしようとすると
逆に跡が残ったり大きくなったりすることも。
当院では、診察でしっかり見極めた上で
一人ひとりに合った除去法を提案しています。
名古屋栄院・安城院ともに、
顔のデキモノ治療はご相談が多い分野ですので、
お気軽にお越しください。
■ まとめ
・顔のデキモノは種類で治療法が大きく異なる
・見た目が似ていても原因はさまざま
・自己処理は跡が残るのでNG
・不安な方は皮膚科や美容クリニックで相談を!
ちょっと知ってみるとちょっと面白い。
ただ綺麗にされるより、理解して綺麗になっていくともっと楽しい!
美容ってそんな感じです。
まずはお気軽にカウンセリングにお越しくださいませ。
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この記事の担当者

- あいち栄クリニック 院長 横山 侑祐
- 「美容医療ってこんなにわかりやすく、こんなに楽しく受けれるものなんだ!」という声をいただくことを目標に診療しております。診療だけでなくSNSやコラムも積極的に更新しておりますので、是非一度ご覧ください。
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