私はケチな医者である。

必要最低限の処方で、しっかり治そうとする。「効くかもしれない」という処方は基本的にしないからだ。

 

私はケチな医者である。

多くの処方を希望されてもお断りする。薬剤は効果もあれば副作用もある。副作用が起こる前にちゃんと管理するのも医師の務めだからだ。

 

私はケチな医者である。

診療なしの薬剤処方だけは一切しない。皮膚疾患は刻刻と変化し、その時々で薬剤を変える必要があるからだ。

 

私はケチな医者である。

美容目的の処方はお断りする。保険の原資は我々の血税だからだ。

 

私はケチな医者である。

受診者以外の使用目的での処方はお断りしている。診断あってこその治療であるからだ。素人判断での薬剤使用で副作用がでているのを痛いほど診てきたからだ。

 

私はケチな医者である。

自分の診療可能範囲以上の受付はしない。自分のキャパ以上の診療はクオリティーが下がるからだ。

 

私はケチな医者である。

保険診療ではそのルールに厳格に則り、最低限の副作用で最大限の効果を狙うからだ。

 

私はケチな医者である。

ケチな医者だから、余分な事を考えず、その一瞬一瞬向き合った患者さんを治すことだけに集中している。