こんにちは。
美容のネタばかり投下していますが、
私は日本皮膚科学会認定専門医でもあります。

美容外科手術、美容皮膚科施術はもちろんですが
現役バリバリで皮膚科の診療もしています。

今日は、中等症~重症のアトピー性皮膚炎に対する新しい注射治療

「イブグリース(IL-13抗体製剤)」

についてご紹介いたします。


アトピー性皮膚炎に悩むすべての方へ

こんな症状で悩んでいませんか??

✓ かゆみで夜も眠れない
✓ ステロイドや軟膏が効かない
✓ 仕事や学業に集中できない
✓ 肌の赤みや湿疹が繰り返し悪化する

このようなお悩みをお持ちの方に向けて、
当院では2024年に保険適用となった新たな治療薬「イブグリース注射」を導入しています。


イブグリースってなあに?(IL-13抗体製剤)

イブグリース(一般名:レブリズマブ)は、IL-13抗体製剤と呼ばれる注射薬で、
アトピーの原因とされるサイトカインと言われる炎症性物質を抑えることで、炎症やかゆみを抑制します。

【イブグリースの特徴】

  • 月1回の皮下注射でOK

  • 強いかゆみの軽減が期待できる

  • ステロイド外用を減らせる可能性あり

  • 通常の生活を送りながら治療が可能


治療対象になる方

以下のような患者様に特におすすめです。

  • 外用薬でコントロールできない方

  • かゆみで日常生活に支障がある方

  • 長期的な治療を見据えている方

まずは医師による診察のうえ、保険適応の可否を判断いたします。

 

その他の治療との比較

その他のメジャーな治療との比較です。

治療法作用機序効果発現効果の持続副作用・注意点注射間隔
イブグリース(モンクロリズマブ)IL-13を中和し炎症を抑制やや早い(2〜4週)比較的長い注射部位反応、感染症リスク初期2週毎→以後4週毎
デュピクセント(デュピルマブ)IL-4/IL-13の受容体を阻害早い(1〜2週)長い(継続使用で安定)結膜炎、注射部位反応通常2週毎
ミチーガ(ネモリズマブ)IL-31受容体を阻害(かゆみ抑制)比較的早い(2〜3週)かゆみ中心の改善関節痛、注射部位反応月1回
シクロスポリン内服T細胞抑制(免疫抑制剤)早い(1週間以内)短期間(数ヶ月)腎障害、高血圧毎日服用
ステロイド外用抗炎症作用(局所)非常に早い(数日)部分的・再発しやすい長期使用で皮膚萎縮など外用
タクロリムス軟膏局所免疫抑制比較的早い局所維持には有用刺激感、感作の可能性外用

 

 


イブグリース注射の流れ(当院の例)

  1. 初回カウンセリング・診察(保険適応条件の確認含む)

  2. 採血などの事前検査(必要に応じて)

  3. 注射開始(初月2回計4本、その後2~4週に一本ずつ)

  4. 経過観察と効果確認

※治療開始後も外用薬や保湿指導を継続し、
治療がうまくいくよう、総合的にサポートします。


よくあるご質問(FAQ)

Q. 治療費はどれくらいかかりますか?

A. 保険診療の対象です。3割負担の方で1回約1~2万円前後です(自己負担額は薬価改定などにより変動する可能性があります)。

Q. いつごろ効果が出ますか?

A. 早い方では2〜4週間以内にかゆみの改善を実感されます。継続的な注射でより安定した効果が得られます。

Q. 副作用はありますか?

A. 結膜炎や注射部位の痛み・腫れ、倦怠感など軽微な副反応は報告されていますが、
重大な副作用はまれです。診察時に丁寧にご説明します。


名古屋市栄でアトピー治療をご希望の方へ

当院は、名古屋市中区栄にある皮膚科専門クリニックです。
アトピー性皮膚炎の治療経験が豊富な医師が、保険診療の範囲内で患者様に適した最新治療をご提案しています。

イブグリース注射のご相談は、お電話またはWEB予約より受け付けております。

【まとめ】

アトピー性皮膚炎は現時点では不治の病かもしれません。
しかし治療薬の進歩で「ほとんど健常な人と変わらない」生活ができる世界に
かなり近づいてきていると思われます。


新しい治療法=イブグリース注射で、
不快な症状から解放され、快適な日常を取り戻すことも可能かもしれません。

お悩みの方はぜひ一度、名古屋市栄のあいち栄クリニックにご相談ください。

 

 

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この記事の担当者

横山 侑祐
あいち栄クリニック 院長 横山 侑祐
「美容医療ってこんなにわかりやすく、こんなに楽しく受けれるものなんだ!」という声をいただくことを目標に診療しております。診療だけでなくSNSやコラムも積極的に更新しておりますので、是非一度ご覧ください。
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