ここ数日涼しくなってきました。
そうそう、真夏は皆さん脱毛を嫌がりますが、涼しくなってくるとまたご希望の方が増えます。
しかし丁度この境目の時期が脱毛業界にとっては「魔の時期」であるんですね。
それはなぜかというと、
希望者は増えているのに治療不可の症例も多い、からです。
理由は簡単、日焼けしていると脱毛は不可、それに尽きます。
・・・さて、それでは今日はなぜ日焼けがいけないか、というお話を。
まず大前提としてレーザーの仕組みを皆様にはご理解いただかねばなりません。
【世界一わかりやすいレーザーの基本】←こちらをクリック(^^)/
ここに記載の通りレーザーは
「狙ったーゲットのみに吸収され、それ以外になるべく吸収されない能力こそが皮膚レーザーの真髄である」
です。
脱毛におけるターゲットは「毛」・・・と思いきや、「メラニンと呼ばれる黒い色」です。
「毛の持っているメラニンにレーザー光を当て、熱エネルギーを発生させることで周囲の毛を焼く」
これがレーザー脱毛の簡単な原理です。
それでは本題、なぜ日焼けしているといけないか、ですね。
日焼け後皆さんが小麦色のお肌になるのは、メラノサイトという皮膚表面にあるメラニン産生細胞が
紫外線の刺激によりメラニンを大量に出すことで形成されます。
(表面を黒くすることで、皮膚の下を守ろうとする働きですね。)
残念なことにレーザーは色を判別しているだけなので、この
「日焼けからのメラニン」と「黒い毛のメラニン」を識別することは出来ません。
それでは日焼けしている肌にレーザーを当てるとどうなるか。
レーザーは表面の「日焼けからのメラニン」に吸収され、そこでエネルギーを使い果たし
目標である「黒い毛のメラニンに届かない」状況になります。
つまりは
毛も焼けないばかりか、表面の火傷のリスクしかない
そんな結論になります。
もちろんレーザーも色々進化してきて、ある程度日焼けしていても脱毛できるようになってはきましたが、どのみち表面の色素が無いに越したことはありません。
いかがでしょう?
日焼けは脱毛にとって百害あって一利なし、といわれる理由が伝わりましたでしょうか?
涼しくなってきたこの時期、脱毛がしたくなるのは重々わかりますが
夏場に日焼けしてしまった方はもう数か月(難しければ数週間)待って皮膚の色味が落ち着いてから
脱毛を受けるようにしましょう。
くれぐれも脱毛クリニックやエステの口車に乗せられませんよう・・・。
(彼らは営業ノルマに追われてますからね爆)
ちょっと知ってみるとちょっと面白い。
ただ綺麗にされるより、理解して綺麗になっていくともっと楽しい!
美容ってそんな感じです。
まずはお気軽にカウンセリングにお越しくださいませ。
この記事の担当者
- あいち栄クリニック 院長 横山 侑祐
- 「美容医療ってこんなにわかりやすく、こんなに楽しく受けれるものなんだ!」という声をいただくことを目標に診療しております。診療だけでなくSNSやコラムも積極的に更新しておりますので、是非一度ご覧ください。
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