「切開はとれない、埋没は取れやすい」
間違いではないですが、この「取れる取れない」の基準だけで
術式を選択するのならば、これほどリスキーな事はありません。

夏に向けて二重にしたくなる方が多くなってきます。

二重において大事なのは
気に入るデザインかどうか
結局これに尽きるでしょう。

二重にするには埋没法と切開法が大きく分けてありますが、
この二つの違いは前述の取れる取れないという比較より
「デザイン」という面が大きく関わってきます。

多くの方が誤解しているのは「埋没ってやった感出るんじゃない?」という事です。
実は埋没法はとても「生理的」で画期的な方法です。
なんなら作成される構造はほぼほぼ生まれつき二重の人と類似しているものになります。
あくまで埋没法が不自然に見えるのは、無理して形を創ったとき(やたら幅広とか、強引平行とか)で、
もし仮に執刀医に丸投げすれば、おそらく本当にばれない二重を創れるでしょう。
まあ、それをお客様が気にいるかは別問題ですけどね。

では切開はどうでしょう。

切開の場合術式にもよりますが一般的な方法であれば
皮膚を下の組織に張り付けてきて二重を形成するため、
生まれつきの二重の構造に類似しているか、という観点からすればやはり不自然ではあります。
それをいかに生理的なものに近づけるか、が美容外科医の議論の対象にもなります。

さて、この内部構造の違いはカウンセリング時のシミュレーションに
如実に影響を与えます。

埋没法はシミュレーションの形そのままに仕上がります。
それは皮膚を取り除かずに折りたたむだけならではのメリットの一つであるでしょう。

対して全切開の場合、
・皮膚を切除するのか(もうこの時点でシミュレーションが無理)
・皮膚をどこにはりつけてくるのか
などにより、あの例の棒でのシミュレーションで完成形を予測するのはまず不可能になるでしょう。
ですので全切開の場合シミレーションはおおむねの方向性、
あとは執刀医次第・・・といっても過言ではありません。

 

・・・・それではデザインにおいて全切開のメリットはないのか・・・
というとそうでもありません。

埋没法の場合「皮膚を折りたたむだけの方法なので、折りたたむ以上のデザインは作れません。
シミュレーションで出来たデザインをそのまま再現できるという事は
シミュレーションで出来るデザイン”しか”再現できない、ということです。
例えば強引に並行型をつくるといわゆる「ハム目」になったり、蒙古ヒダの線が強く残ったり・・・
まあ、本人は気にしなくても周りからは「ああ・・・」となることもあります。

 

その点全切開は自由度が一気に広がります。
皮膚を切除してぽってり感をなくしたり、生来の癒着をはがしたり
挙筋前転を加え黒目を大きくみせたり・・・
色々な技を駆使して「理想の目」に近づけていきます。
要らないものを無くせるというメリットは計り知れないです。

 

というわけで結局どうしたらええねん!!!
ということになりますが。

私的には
・ひとまずシミュレーションで気に入る二重が作れれば埋没法で。
・気に入らない場合、切開にするか妥協するか考えよう
・切開にすると元に戻すのが大変なので、リスクと理想を天秤にかけ考える
・でも埋没法で強引に作るよりかは切開の方が強引さは少なくて済むよ。
ってな感じです。

まあ、あの形もいい・・・でもこの形もいい・・・と迷っているうちは
とりあえず切開はやめておいた方がよい。
「こうなりたい!」という像を長い将来にわたって変えない自信があれば
最初から切開でも・・・といったところですかね。

 

ちょっと知ってみるとちょっと面白い。
ただ綺麗にされるより、理解して綺麗になっていくともっと楽しい!

美容ってそんな感じです。

 

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この記事の担当者

横山 侑祐
あいち栄クリニック 院長 横山 侑祐
「美容医療ってこんなにわかりやすく、こんなに楽しく受けれるものなんだ!」という声をいただくことを目標に診療しております。診療だけでなくSNSやコラムも積極的に更新しておりますので、是非一度ご覧ください。
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