こんにちわんこそば
(先日Twitterでこう挨拶いただいてからマイブームです)

久々に臨床的なデラ塾です。

当院では大手美容外科であまりやられていない「いぼ・ほくろ焼き」が
大変人気なわけですが、これがなかなかに奥深い施術なわけです。

他人からみれば全部「ブツっ」。
ピッて削っちゃえばいいじゃん(^^)/
と思いがちですが、ここは皮膚科的に考えるとちょっとちがいます。

さて、皮膚を表面からでなくちょっと横から覗いてみましょう。

皮膚は表皮・真皮・脂肪織の3層構造になっています。
この構造は家でいうところの屋根・骨組み・土台にちょっと似ています。

さて、「いぼ・ホクロ焼き」はその「ブツっ」の
原因がなんであるか、病変の主座はどこにあるか
をイメージすると治療をどうしたらいいか、が
自然とイメージできるようになります。

 

主に

①表皮「のみ」に病変があるパターン
 こちらはいわゆる脂漏性角化症(老人性いぼ)が代表的です。

②表皮~真皮に病変が存在し、かつ比較的境界明瞭なパターン
 こちらは一部の母斑細胞母斑(ほくろ)が代表的です。

③真皮に病変の主座があるが、境界が不明瞭なパターン
 こちらは汗管腫などが代表的です。

④真皮に病変の主座がある、かつ境界明瞭なパターン
 稗粒腫なんかが代表的ですね。

の4パターンが臨床でよく経験しますが。
同じ「いぼ・ほくろ治療」でも実は行っていることが違います。

①パターン
これは表面だけを薄ーくそぎ取るような治療をします。
速いと数日、遅くとも2週間でまず皮膚がはり、傷跡ををまず残さないのが
特徴です。(色素沈着は残しうるが。)

②パターン
主に「色素」があるところまでは指標として焼き削ります。
色素を持たない病変の細胞の場合、周りとの境界がわからないのでなかなか難しいです。
病変の深さによっては傷跡を残す場合があります。

③パターン
色も持たないため、境界が非常に不明瞭で
横方向にも深さもどこまで焼くべきか・・・誰もわかりません。
再発してもいいから跡に残さない程度で終わっておくか、
それとも傷跡になってでもがっつり再発させないようにとるか。
よくよくドクターと相談が必要です。

④パターン
いわゆる嚢腫壁といわれる風船に入った状態です。
内容とともに嚢腫壁が取れれば再発はまずしない・・・ですが
内容だけとりだし嚢腫壁を残すと再発のリスクがあります。
表皮に「出口」をつくるだけでどうにかなる場合がほとんどで
傷跡はまず残しません。

 

さて、いかがでしたでしょうか?

「いぼ・ほくろ焼き」と一口で言っても、治療のイメージはこんなに違います。

簡単な施術ではありますが、ドクター選びは大事ですね!
当院のドクターはみんなうまいですけどね。

傷跡が残りうるものは残るべくして、
再発するものは再発するべくして起こります。

これはぶっちゃけどうしようもないことですが、
施術の前に概ね予測もつくものでもありますので、
「デメリットを飲み込んでもやるか」をよく考えて施術をうけるとよいでしょう。

 

ちょっと知ってみるとちょっと面白い。
ただ綺麗にされるより、理解して綺麗になっていくともっと楽しい!

美容ってそんな感じです。

 

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この記事の担当者

横山 侑祐
あいち栄クリニック 院長 横山 侑祐
「美容医療ってこんなにわかりやすく、こんなに楽しく受けれるものなんだ!」という声をいただくことを目標に診療しております。診療だけでなくSNSやコラムも積極的に更新しておりますので、是非一度ご覧ください。
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