愛知県でシミ治療といえば当院!と巷では噂されているようです。
(・・・・という妄想)

まあね。そうなりたいのはやまやまなんですよ。
なんだかんだで、大学院ではずー--っとシミの研究してたんですから。
(でも結局卒論はサーマクールで通したという爆)

なのでシミに関しては結構うるさいほうだと思うんですけどね、ミンナシラナインダナー( ゚Д゚)

さて、そんなシミの相談で当院に受診されると、シミ治療に関するパンフレットを
カウンセリング前に読んでいただいているかと思います。
そこには様々な選択肢が書いてあり、治療の幅広さに驚かれる方も多いでしょう。

最初に言っておきますが、
シミ治療に王道なんてない
です。
個人個人で完全にオーダーメイド、これが基本です。

でもまあ基本ってやつはあるので、今日はそんなシミ治療について。

シミ治療においてはざっくり「肝斑」「それ以外」に分けるとわかりやすいです

・・・ん?
なんでかって?
そうそう。「肝斑」は他のシミとちょっと扱いが違い、
積極的な治療で逆に悪化しやすいことが知られています。
(あくまで「しやすい」だけであって、積極的な治療で改善した例もある。)
つまりは「肝斑かそれ以外か」は「色素を改善させる積極的な治療を積極的に行うか否か」ということになります。

ちなみに私はあくまで現時点のマジョリティの考えに従っています。
でも今後いい治療やメソッドがでれば簡単に私は方針を変えるでしょう。

現時点では

肝斑
基本は「擦らない、日焼けしない」といった生活指導
・基本に加えて内服薬、外用薬
・レーザーはあくまでオプション(効果と副作用のバランスがキモで必ずしも悪手ではない)
・導入系は外用薬の高級版のようなもの(予算に余裕があればオススメ)

それ以外
基本は機械による積極的な治療。レーザーand/orフォトフェイシャル
 機械の選択はシミの種類というより副反応をどれほど許容できるか否か。
・内服は今あるシミを薄くする、というより今後出てくるシミを抑えるといった印象
・外用でも使い方によってはシミを薄くできる、レーザーによる色ムラも改善できる。
・導入系は外用薬の高級版のようなもの(予算に余裕があればオススメ)

といったところでしょうか。

え・・・「それ以外」って、すげーアバウトじゃない?

という声が聞こえてきそうですね。

うー-ん。
実は「それ以外」の中には
雀卵斑、老人性色素斑、ADM、炎症後色素沈着などなどが含まれています。
マニアックなところで言うとLPLKとかね。
(今日のお話は「良性疾患」に限ったお話です。)

そんな「それ以外」は臨床的にはしょっちゅう併発するし、かぶってたりするのと
治療法がそれほど変わらないため、一つ一つ見分ける意味があまりないんですよね。
・・・いや、むしろ見分けれないと言っても過言ではないかも。
なぜなら基本的な診断は医師の主観による”視診(ダーモスコピーを含む)”がメインで、確定診断には皮膚生検が必要だからです。
もし診断をメインとしすぎたとして、美しくなりにきた方の顔中あちこちの皮膚に診断に必要だ!と3mmの孔開けまくったら、もう大惨事でしょ?
だから美容皮膚科においては生検が出来ない以上「確定」ではなく「推定」のまま治療が始まるのです。
この辺りは医師もお茶を濁すことが多いのではないかと思います。

いうなれば「偉い先生が白といったら、黒いものでも白や!」の世界に近いです。

だからシミ治療って結構アバウトな世界で。
先生によってはもう見分けるのを早々に辞めて、「顔面色素斑群」として治療される方もいらっしゃいます。

「併発しているなら全体を治療しながら、残ったもの(難治だったもの)に対しそれに合ったピンポイントの治療に切り替え綺麗にしていけば良い」
というのもそれはそれで一つの案です。
もちろん本当に併発していれば、すべて良性であれば、の話ですが。

私としてもその方向で特に問題ないかと思っています。
だってどうせ全部治すなら、どれが先でもたいして大きな問題ではないですから。
(こんなこと言ってたらお師匠さんたちにカミナリ落とされそうですがね。)

 

・・・・というわけでまあ、治療法を決めるときは
「肝斑かそれ以外か」をとりあえず見分けれれば、ざっくり大きな問題はないです。
見分けれれば・・・・ですがね💀


ああ、またなんか挑戦的な言い方してしまった・・・と思ったら、
超絶簡単な見分け方をコラムにかいていました。
待って!そのシミ、肝斑かも・・・ ~セルフチェックのススメ~
なんとこの方法、某大手の先生方にも教えて、すごく感動された思い出があります。

ちなみにね、我々プロでも肝斑を見逃すことはありますから。
なぜなら「潜在性肝斑」といってレーザーなどをして初めて顕在化するタイプのものもあるからです。
ですので、こまめに変化を記録して、「本当に肝斑がないか」を逐一検討するのが
一番大事なような気がします。

 

とまあ、何だかまとまりも悪く歯切れの悪いコラムになってしまいました。

まとめるとシミは大きく肝斑かそれ以外かにわければ大きな問題はないけど、
色々な疾患が混じっていることがあるからとりあえず治療をはじめて、
その都度反応をみながら治療方針を立てなおすのもありってことです。

つまり一度カウンセリングしたら施術うけるだけ!
ではなく、「ん?」と思ったらちょいちょい担当医とお顔を合わせてお喋りしましょうってことです。
最初だけドクターに会えて、治療方針決めてその後は会えない!なーんてクリニックはNGです。
不安な事や、気になることがあれば都度しっかり診てもらいましょう。

うー---ん。
なんかやっぱり締まらないんだよなぁ。
シミ治療って本当に難しいなあ(;^ω^)

 

ちょっと知ってみるとちょっと面白い。
ただ綺麗にされるより、理解して綺麗になっていくともっと楽しい!

美容ってそんな感じです。

 

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この記事の担当者

横山 侑祐
あいち栄クリニック 院長 横山 侑祐
「美容医療ってこんなにわかりやすく、こんなに楽しく受けれるものなんだ!」という声をいただくことを目標に診療しております。診療だけでなくSNSやコラムも積極的に更新しておりますので、是非一度ご覧ください。
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