バッカルファットというのを聞いたことがありますか?
数年前のインスタなんて、猫も杓子もバッカルファット
毎日のように誰かしらドクターがとれた脂肪を
寿司屋の板さんバリに見せてくれるのが恒例でしたね。
(最近はコンプライアンスのせいか減ってる気もする)
さて、バッカルファットがどの辺か。。。
なんてのはググってもらえば出てくるので、僕はもうちょい実践的な内容で。
バッカルファットはいわゆる皮膚の真下にある皮下脂肪ではなく、もっと奥にあるため、
なんなら粘膜からの方が摘出するのに近いくらいです。
(傷も隠れるしね)
いくつかのポイントや流派もありますが、概ね「耳下腺開口部」という
唾液が出てくる孔を一つの目印として傷を作ってきます。
割と奥ですよね( ゚Д゚)
ところで話は変わりますが、私の実家は歯科医院をしております。
自宅兼歯科医院でしたので、幼少時から父親の仕事をしている姿を間近でみて
すごいなあ、かっこいいなあ・・・と思っていました。
私は結局医科に進み、歯科を継ぐことはなかったわけですが、
こうして皆様のお口を眺める手術をするとき
なんだかひどく懐かしく、誇らしい気持ちになります。
・・・・
マジで話が変わりすぎた爆
さて、孔をあけたら摘出です。
皮下脂肪は皮膚にべたーっと張り付いているものですが、
バッカルファットは一つの塊として存在しています。
白子とかを想像してもらうとわかりやすいかと思います。
千切れないように
優しく優しく引き出していきます。
バッカルファットは次第に下垂してくるものですが
全部を取りすぎると頬が「こける」原因になったりします。
この辺の「適量」がキモの治療ではありますね。
ちょうど卵の黄身くらいを一つの指標にはしています。
術後、摘出した後は脂肪があったところが空洞になっているため、
フェイスバンドなんかで圧迫が必要です。
そうですね、3日くらいでしょうか。
ちょっとでも長くつけてもらった方が、腫れは早く引きやすいかと思います。
イメージは親知らずの抜歯かな。
そうそう、よく一般の方に
臓器を取り出した後とか、ご飯とか食べるのに思い出して気持ち悪くならないか、
というご質問をいただきます。
結論から言えば
全然気にならなく普通に食べれる
です。
なんなら
雲丹だろうが、白子だろうが、スクランブルエッグだろうが
全然いけちゃいます。
えぐいとかグロいより「食べれるときに目の前にある食べ物を食べる。次いつ食べれるかわからないから。」
がお医者さんの基本です。
・・・というわけで、
バッカルファットとは、でした。
雲丹食べたいなあ・・・
ちょっと知ってみるとちょっと面白い。
ただ綺麗にされるより、理解して綺麗になっていくともっと楽しい!
美容ってそんな感じです。
まずはお気軽にカウンセリングにお越しくださいませ。
この記事の担当者

- あいち栄クリニック 院長 横山 侑祐
- 「美容医療ってこんなにわかりやすく、こんなに楽しく受けれるものなんだ!」という声をいただくことを目標に診療しております。診療だけでなくSNSやコラムも積極的に更新しておりますので、是非一度ご覧ください。
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