鼻の手術のメニューってたっくさんありますよね。
一つ一つはそこそこの値段なので、それを参考にカウンセリングに行くと
あれ?思ったよりもずっと高額な・・・・
なーんてことはよくあるかと思います。
鼻は
・ある場所をいじると、他の場所とのバランスが崩れやすい
・時期を分けるより一緒に行うメリットが大きい
・Aという手術をするためにはBという手術をしないと成立しない
手術が多い場所の一つかと思います。
・・・ああ、また難解ですね( ゚Д゚)
ひとつずつ噛み砕いてみていくと
・ある場所をいじると、他の場所とのバランスが崩れやすい
→例えば鼻翼縮小。鼻を正面からみた場合鼻翼と鼻尖の推奨比はおおむね1:2:1。
鼻翼縮小(特に内側)を行うと鼻翼部分のみが小さくなるため比が1:3-4:1とかになり
かえって「団子鼻」にみえてしまうことがある。
よって鼻尖形成も必要になる場合がある。
・・・とまあ、こんな感じですね。
次で言えば
・時期を分けるより一緒に行うメリットが大きい
→例えば鼻中隔延長を行った後にやはりハナスジが気になると思って
プロテーゼを追加でしようとした場合、各段に難易度が上がる
よって鼻先をガチでいじるときは、ハナスジも同時に行う方が望ましい
鼻先「だけ」きになる!って子も、時間とともに意識は変わるもんです。
さて、ようやく今日の本題。
・Aという手術をするためにはBという手術をしないと成立しない
これ、実はあるあるで。
「受診前にイメージしてた金額より高い見積もりを表示された」
という事態を引き起こす原因の一つであります。
例えば「軟骨移植」。
みなさんのイメージでは「軟骨移植は軟骨を取っていれてくる」程度のことが多いですが、
実は手術としてそう単純ではありません。
私達の鼻先は鼻翼軟骨といって、これまた軟骨がパズルのように組み合わさってできているのですが
中にはくっついている場所もあれば離れている場所も存在します。
(恒例の手書き復活w)
図にある通り軟骨移植だけをしようとしても空間に「落ち込」んでしまい上手くいきません
「鼻尖形成」という「土台作り」をして初めて成立する手術になるのです。
いうなれば沼地に家は建たない、まずは基礎工事をしましょう
そんな感じです。
ですので軟骨移植(たぶん20万くらいが相場・・・かな)で予算を想定し
カウンセリングにいくと見積もりに
・鼻尖形成(こちらも20万くらいが相場)
・軟骨移植
と表示され、倍くらいの金額が提示されるってわけです。
なんならそこに「鼻先だけきれいになってもアレだからハナスジもきれいにしようか・・・」
とかなんとか言ってる間にガッツガツ見積もりは上がります( ゚Д゚)
でもね。
これに関しては前述の通り「必要だから」行う場合がほとんどです。
決してぼったくろうとか思ってるクリニックは少ないのでは・・・と思います。
・・・・じゃあ最初から軟骨移植を「鼻尖形成込み」の値段表記にすればいいのに!!!
となるわけですが。
まあ、美容業界の悪しき風習というものでしょうか
少しでも安価にみせかけて集客しようってのもあるわけです。
くれぐれも勘違いしないで欲しいのは多くの美容ドクターは貴方に
出来るだけ無事に綺麗になっていただきたい
その一心で働いていることがほとんどってことです。
・・・というわけで、ある程度の予算立ては重要ですが、
最初から予算を立てていくより、まずはFlatな状態で受診しカウンセリングしてもらい
一旦持ち帰って熟考して手術選択をするとよいでしょう。
(なんなら何軒かクリニック巡りをすると良いでしょう。)
・・・というわけでなんだか鼻の話というより、美容外科の裏話的なものになってしまいましたが。
私のブログファンの方々は私のストレートな思いをくみ取ってくださる方がほとんどですので
これからも嘘偽りなく、ストレートに思ったことを書いていきます(‘ω’)
ちょっと知ってみるとちょっと面白い。
ただ綺麗にされるより、理解して綺麗になっていくともっと楽しい!
美容ってそんな感じです。
まずはお気軽にカウンセリングにお越しくださいませ。
この記事の担当者
- あいち栄クリニック 院長 横山 侑祐
- 「美容医療ってこんなにわかりやすく、こんなに楽しく受けれるものなんだ!」という声をいただくことを目標に診療しております。診療だけでなくSNSやコラムも積極的に更新しておりますので、是非一度ご覧ください。
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