紅(あか)み、結構気になりますよね。
でも、そもそもなんで赤くみえちゃうか・・・を考えなければ治療に進めません。

そんなこんなで今日はちょっと皮膚科っぽいお勉強を。

私達人間を構成する「色」って実はすっごく限られています。
その中でも「赤」なんてのはほぼほぼ一つ


ヘモグロビン

という成分ぐらいしかありません。

さてこのヘモグロビンはどこにあるか・・・というと、赤血球という細胞内にあります。
そしてこの赤血球は主に血管内に存在しています。
そう、いわゆる「血液」ってやつです。

さて全身に大小様々に張り巡らされた血管によって我々の細胞は養われているわけですが、
表面を覆う部分(皮膚)に従いだんだん細くなっていきます。
最終的には毛細血管といってめっちゃくちゃ細い血管で栄養されているため
あまりに細すぎてまあ、人間の視力レベルであれば
例え赤い物質が中にあろうと紅みとして認識できないわけです。

では赤くなるにはどうしたらいいか・・・
毛細血管(血管)が「拡張」して、部位あたりの赤血球量(色素量)が増えればいいんです。

そこで疑問。
・・・「じゃあ、なんで拡張するの?」ってのが大事ですね。
拡張するのは色々理由がありますが
後天的にはざっくり「何かしらの刺激」によって拡張することがほとんどです。

例えば炎症。いわゆる湿疹や感染により炎症が起こると赤くなりますよね。
例えばホルモン。女性や肝機能障害でエストロゲン値がどうのこうので血管腫なんかができますね。

まあ、本来なら「何かしらの刺激」を取り除くことが一番ですが、
それが良くわからない場合は(特に美容施術では)強引に血管を縮めてしまうことで
赤みを抑えることを目指します。

さてその方法というと
・熱でジュジュっと焼いて血管を縮める→レーザー
・薬品で血管が引き締まるものをどうのこうの→導入
って感じです。

うわ!簡単じゃん!って思ったそこの貴方、
実は赤みに対するレーザーって

めちゃくちゃムズイ

です。

血管を焼く・・・といってもレーザーの機序としては
ヘモグロビンに光を当てて、熱を発生させ、その熱の波及で血管を焼く感じです。
ややこしいのが血管には「太さ」があるため、「程よく焼ける」感じにしないと
うまく血管が収縮してくれません。

この「程よく」が実はめっちゃくちゃ難しいのです。
血管の大きさに合わせて、「照射時間(パルス幅)」というのをいじるのですが
まあ、そんな細かくいじれる設定でもないので、そこそこおおざっぱになります。
さらに私達の目はいくら太くなったとはいえ毛細血管の太さを認識できるほどでもないので
それも事を難しくしている点でもあります。
(まあ、一応の指標はあるんですけどね。)

・・・とまあ、赤みって割と皆さん悩んでますけど
実は結構大変ってことで。

何回か通っていただきながら設定をみつつ・・・ってのがベストですね(^_-)-☆

 

さてそれではここで一句。

今年こそ
買ってみせよう
ダイレーザー

皆様、乞うご期待w

 

ちょっと知ってみるとちょっと面白い。
ただ綺麗にされるより、理解して綺麗になっていくともっと楽しい!

美容ってそんな感じです。

 

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この記事の担当者

横山 侑祐
あいち栄クリニック 院長 横山 侑祐
「美容医療ってこんなにわかりやすく、こんなに楽しく受けれるものなんだ!」という声をいただくことを目標に診療しております。診療だけでなくSNSやコラムも積極的に更新しておりますので、是非一度ご覧ください。
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