ひさびさのブログですね。
皆様いかがお過ごしでしょうか?

私は・・・というと引っ越しして通勤が徒歩になったためか
日に日に黒くなっております。
(車通勤のが焼けないという事実に気づきました( ゚Д゚))

・・・・そんなこんなで皆さん、いくら短時間であったとしても
日焼け止めは塗りましょう

さて話は180度を大きく超えて変わりますが、今日は「症例写真」に関してです。

よく
「~の手術の症例写真が少ないんですが、先生、やってないんですか?」
とか
「~の施術”だけ”の写真ってないんですか?」

というお声をいただきます。


うん、ごもっともですよね。

私だって大切な身体を預けるのに症例写真くらい確認したいものです(‘ω’)

さてそれでは何故貴方の見たい症例写真がなかなか見つからなんでしょう?

まず我々美容外科が扱う症例写真って2つに分かれます。
「集客用」と「学術用」ですね。
私に限っては特に二つを区別もしていません(・・・だってめんどくさいもん)が、
先生によってはこの2つでそもそもの写真の「撮り方」すら変えている先生もいらっしゃいます。
(これに関してはいいとも悪いとも、どうとも思いませんけどね)

「集客用」は主に一般の方向けであり、ビフォーアフターをみて
ああ、このクリニックに行ってみたい!と思うような写真でなければ意味がありません。

対して「学術用」は対プロ用のものなので、いかに施術内容がわかりやすく、
施術の有用性が伝わるか、がポイントになります。
有用性というのはメリット・デメリットが伝わりやすいってことです。

例えば・・・で言えば、学術用は陰影が影響しないようにとりますが、集客用は
リングライト(あの目の中がキッラキラするやつ)とか、流し目とか映える感じで撮られたりしますね。
(みなさん、インスタグラムで流れてくる写真をみたことありますよね?)

そんなこんなでそもそも皆さんが目にするのは「集客用」に撮られたものが多い・・・ってことをまず理解してください。

それでは「なぜ欲しい写真が見つからないか」という点ですが、主に下の6パターンが存在します。

①複合手術が採用されやすい
 ビフォー・アフターの違いが集客に影響するならば
 「わかりやすく”映える”」事が大事になります。
 例えば鼻手術で言えば、鼻尖形成単独より軟骨を移植した方が「映える」ので
 鼻尖形成単独の症例写真は自然と出にくくなってしまいます。
 (変化がわかりにくいものを提示するメリットはクリニック側にはないですからね。)
 そんな前提であればどうしてもあれやこれややった症例が採用されやすくなります。
 これはクリニック側の都合によりますね。

②母数が多いものに埋もれる
 皆さん、症例を調べるときにハッシュタグ(#)を用いて調べるかと思います。
 お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、例えば#埋没法なんてハッシュタグは目回りの手術の
 ビフォーアフターであればクマとりだろうが目頭切開だろうが大抵ついてます。
 なんなら脱毛のPRにすらついてることって多いです。
 ですのでハッシュタグで調べようにも雑多な情報の中に埋もれて、探しだすのを困難にしています。
 

③個人情報の問題
 症例写真=モニター制度、という事になりますが、皆さんこれは「個人情報を切り売り」することで
 リーズナブルに治療を受けられるシステムですね。 
 多くのクリニックで「20%オフ」とかの割引率になりますがここで考えてみましょう。
 5万円の治療をモニターで受ける場合、20%オフなら4万円、つまり1万円が個人情報の値段になります。
 それが50万円の施術であれば10万円が個人情報の値段になります。
 ・・・さて、どうでしょう?「たった1万円で半永久に自分の写真がネットなんかに残り続ける・・・」と考えると
 受け入れる方は少なくなるのではないでしょうか?
 ですので自ずと高額な治療(複合治療)の母数が増えてしまうのです。

④クリニックの方針
 これはなかなか難しいですがそのクリニックが「何を推していきたいか」という事に起因します。
 推す理由は需要だったり、ドクターの得意手術だったり、時期だったり、収益性だったり・・・
 そんなこんなの大人の事情が介入します。

⑤需要の問題
 ②に近いですが某美容外科で言えば、手術件数の実に8割を「埋没法」が占めています。
 もうそもそもの母数が違いすぎるのです。
 そんな中例えば「目尻切開単独」なんて症例はほんっの一握りの症例数になってくる
 そんな感じなのです。
 だからそもそも「症例自体がそんな多くない」ってこともあり得ます。

⑥そもそもやってない
 これ、実は結構あります。
 例えば「ROOF切除単独の症例写真ありますか?」ってのですね。
 基本ROOF切除はメニューに単独で掲載されていますが、全切開もしくは眉下切開と行うしか
 ほぼほぼ成立しないメニューになります。
 切開しないとROOFは取れない、なので切開ありきになる。ってことです。
 そもそも単独で行わない治療の単独の写真は存在しえないのです。

 

さて、今日は美容ネタ・・・と言えば美容ネタなのかな( ゚Д゚)。

色黒な私だけに「ブラックなネタ」ですが
カウンセリングの時にたまーに聞かれるのでまとめてみました。

そんなこんなの事情があるので、皆さんが探し求めている画像に
なかなかたどり着かないってことは、まあ・・・そりゃそうだな、と思います。

ですので当院は「出来るだけ」欲しい情報を出せるよに努力はしています
あくまで「出来るだけ」・・・ですけど(; ・`д・´)

 

ちょっと知ってみるとちょっと面白い。
ただ綺麗にされるより、理解して綺麗になっていくともっと楽しい!

美容ってそんな感じです。

 

まずはお気軽にカウンセリングにお越しくださいませ。

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この記事の担当者

横山 侑祐
あいち栄クリニック 院長 横山 侑祐
「美容医療ってこんなにわかりやすく、こんなに楽しく受けれるものなんだ!」という声をいただくことを目標に診療しております。診療だけでなくSNSやコラムも積極的に更新しておりますので、是非一度ご覧ください。
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