美容皮膚科で人気の「ECM製剤」は、エイジングケアや肌の質感改善に効果的とされていますが、
種類が豊富で選び方に迷うこともあります。
本コラムでは、ECM製剤の特徴や違いをわかりやすく解説します。
ECM製剤とは?
ECM(Extracellular Matrix)は「細胞外マトリックス」の略で、
コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸など、肌の構造を支える成分を指します。
美容皮膚科で使用されるECM製剤は、これらの成分を補充して、肌の再生や弾力を促進することを目的としています。
主要なECM製剤の種類と特徴
1. スネコス(SuneKOS)
• 成分: ヒアルロン酸 + 特殊アミノ酸
• 効果:
真皮の再生(コラーゲンやエラスチンの生成を促進)
→肌のハリや弾力を改善
ヒアルロン酸だけでなく、アミノ酸によるコラーゲン生成促進効果が期待できる。
→ボリューム補填ではなく、肌質改善が主目的。
• 適用部位: 顔全体、特に目元や口周り・首などの繊細な部分
• 自然なハリや潤いを重視したい方におすすめ
• 特徴: 刺激が少なく、ダウンタイムが短いのが特徴。定期的な施術で徐々に効果を実感できます。
持続期間: 6か月程度(個人差あり)
デバイス治療前に行うと効果がUP
2. プルリアル(Pluryal)
• 成分
シルク・・・PN/PDRN
デンシファイ・・・PN+マンニトール+非架橋ヒアルロン酸分
• 効果:
しわやたるみの改善
肌のハリを取り戻す
水分保持力を高める
• 適用部位: 顔全体(製品ラインにより異なる)
シルク 目元
デンシファイ 顔・首
• 製品バリエーションが多く、シワ改善、ボリュームアップ、肌質改善と目的に応じた選択が可能。
• 特徴: 高度なヒアルロン酸配合技術により、自然な仕上がりが得られる。
持続期間: 6~12か月(製品により異なる)
3週間おきに3回施術、その後半年ごとにリタッチ
3. ボライト(Volite)
• 成分: 架橋ヒアルロン酸
• 効果:
肌の水分補給=保湿
しわ改善
肌の質感向上
• 適用部位: 顔、首、デコルテ、手
• 特に肌の水分量を向上させることを目的としている
• 特徴: ボリューム補填ではなく、肌質改善に重点を置く。一度の施術で最大9か月効果が持続することも。
血管塞栓のリスクあり。
持続期間: 6~9か月
4. ジュベルック
• 成分
PDLLA+非架橋HA
• 効果:
凹みの改善
• 適用部位: ニキビ跡、クレーター
• 数か月後にしこりがでる報告もなくはない
• 特徴: 4週間おきに3回
選び方のポイント
とりあえず→スネコス
ニキビ、凹み→ジュベルック
目の周り→プルリアルシルク
顔全体→プルリアルデンシファイ
もっちり感→ボライト
ってな感じでしょうか。
ちょっと知ってみるとちょっと面白い。
ただ綺麗にされるより、理解して綺麗になっていくともっと楽しい!
美容ってそんな感じです。
まずはお気軽にカウンセリングにお越しくださいませ。
この記事の担当者
- あいち栄クリニック 院長 横山 侑祐
- 「美容医療ってこんなにわかりやすく、こんなに楽しく受けれるものなんだ!」という声をいただくことを目標に診療しております。診療だけでなくSNSやコラムも積極的に更新しておりますので、是非一度ご覧ください。
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