さてさて、今日は当院のブレインF村君と「横:最近コラムのネタ切れなんだよねー」
なんて話をしていたら「F村君:Yahoo知恵袋なんかでネタひろってきましょ!」
と。
(相変わらずのスパルタだぜっ!)
というわけで、早速ネタ、拾ってきました笑
「鼻整形。あぐら鼻とだんご鼻が混ざった鼻をしているのですが、
小鼻縮小のみをするとどうなりますか?また同様に鼻尖縮小のみするとどうなりますか?」
ほうほう。
あーーー、よくご相談いただく内容ですね。
それでは今日はこれを掘り下げましょう!
あぐら鼻→小鼻(鼻翼)が横に広がって張り出している状態のこと
だんご鼻→鼻先がだんごのように丸まり、横に広がっている鼻のこと
との認識で考察していきたいと思います。
小鼻縮小・・・というのはいわゆる鼻翼縮小ですが、
これは大きく分けて内側法と外側法があります。
正面からみた幅を狭くするのが内側法で、小鼻の「湾曲」を減らすのが外側です。
ざっくり。
じつはあぐら鼻の場合「外側法」をとることで綺麗に決まることも多々あるのですが、
この質問ではおそらく傷の目立ちにくい内側法を意味していると思います。
と、いうわけで小鼻縮小(内側法)のみを行ったイメージです。
まず下からのアングルで考えると
↓↓↓
小鼻縮小(内側法)のみ→湾曲はきつくなり、「あぐら感」がひどくなる☠
そしてそして正面からみると(バランスは適当に決めました。)
小鼻縮小(内側法)のみ→団子鼻は逆にひどくなる☠(鼻先は1:2:1のバランスが綺麗)
ああ・・・こいつはあかんですね。
みなさん、傷が目立ちにくからって安易に内側法に飛びつくのはやめときましょう笑
さあ、気を取り直して
鼻尖縮小のみはいかがでしょう
↓↓↓
鼻尖形成のみ→鼻先をしばると団子鼻は改善する“と思われる”。湾曲はひっぱられるのでついでに改善する”かも”ね◎
ああ、これはまあ、悪くないですねえ。
ですのでどちらか一つ!!
といわれたら、まあ…鼻尖形成でしょうかね。
ただし鼻尖形成単独でここまでしっかり綺麗に変化できることはマレです。
(日本人の皮膚はそもそもかなり厚く、軟骨を縛っただけじゃ変化しにくい。)
ですので改善すると”思われる”、です。
あくまで理想的な話をしているだけですので、しっかり団子鼻の方は
軟骨移植や鼻中隔延長を併用すると確実さが増すと思いますよ。
・・・というわけであれやこれやと施術が追加され、予算オーバー・・・となる方続出です。
(美容外科の難しいところですねぇ)
さて、最後に鼻翼縮小(外側法)のみの症例をみてみましょう。
↓↓↓
鼻翼縮小(外側法)のみ→団子鼻は全く変わらない!が、バランスが崩れるわけではないので強調もされない。
あぐら鼻はしっかり改善する!
ですね。
これはこれで「そんな悪くない」です。
むしろ団子鼻がそこまで強くなければ症例のように十分美しくなるでしょう。
・・・じゃあ、外側でいいじゃん!!!
ってなりますね。
ノンノン。外側のデメリットがあります。
それは「傷」。
鼻の横に沿って傷がのこります。そして残念なことにこの部位は皮脂腺が発達しているため
傷が目立ちやすいです。
まあ、きれいに縫いますけどね。
さてやんやゆーてますけど結論です。
Q:「鼻整形。あぐら鼻とだんご鼻が混ざった鼻をしているのですが、
小鼻縮小のみをするとどうなりますか?また同様に鼻尖縮小のみするとどうなりますか?」
A(表向き):
・鼻尖形成単独・・・しっかり変化させれる自信があるなら、一番無難。
・鼻翼縮小内側単独・・・悪いことは言わない、辞めておきましょう。
・鼻翼縮小外側単独・・・団子鼻の程度により第一選択。
ん・・・・表向き???
正直な話をしましょう。
鼻の手術であれやこれやを改善させたいのに「のみ」という限定条件を付けるのは
全くお勧めしません。
手術はメリットとデメリットが隣り合わせであり、効果・変化↑=副作用↑です。
一つの治療に限定してがんばれば、どこかに必ずひずみが出ます。
そしてひずみが怖いと、変化は少ししかできないことになり、満足度は下がり結局追加手術を希望するようになります。
鼻の手術はいろいろな手術を組み合わせ
鼻の総合的なバランスをとりつつ、それぞれの術式によるひずみをお互いカバーし合う
ものだとご理解いただくのがよろしいかと思います。
様々なご事情で一つしか手術ができない、という事もございます。
ただそれが金額的な問題だけであるならば、直近の手術はあきらめ、しっかり予算を組んで
後日お鼻の状態にあった最適の術式を選んでいくことをお勧めします。
(勇気ある撤退です。)
お鼻は手術をすればするほど条件がわるくなります。(皮膚が硬くなるので。)
できることなら一回の手術でズバッと決める。気持ちでいくのがおすすめです。
と、言うわけで結論です。
A(美容外科医のホンネ):
・団子鼻とあぐら鼻を一個の術式でどうこうするのはお勧めできない。
以上、第一回Yahoo知恵袋のネタでコラムってみよう、でした。
(想定以上に長編になりました・・・最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。)
鼻は実際の鼻を診ながらが一番正確に回答しやすいです。
ぜひぜひお気軽にカウンセリングにお越しくださいませ。