ああ・・・やってしましました・・・
しばらくぶりのこのシリーズネタです。
3の型までいったのはいいですが、違うことに目移りしておりました。
すいません・・・
・・・というわけで、改めまして四ノ型は【定期通院】
でございます。
定期通院がなぜ必要か・・・というと
ざっくり(パット見誤解が生まれやすいので最後まで読んでください^^)
①皮膚科は「とりあえず処方」を結構する。
②割とゆっくり効いてくる薬が多い
③ひどいときはひどいときの治療、よくなったらよくなった時の治療が存在する
④外用剤はとっても面倒くさい(から誰かに言われないと継続できない)
といった感じでしょうか。
①皮膚科は「とりあえず処方」を結構する。
→皮膚科は視診のみで判断する場合が多く、とりあえず「当たるであろう薬剤」を処方し、
その反応をみながら診断の根拠に使ったり、その後の治療方針を組み立てていきます。
最初からばっちり当たればいいですが、例えば「抗生物質」なんかは当たる当たらないが明確です。
ですので、何度か薬剤を変更しながら症例毎に合った薬剤を見つけていくのです。
皮膚科外来をしていると「治らないから毎回違う皮膚科に受診していた」なんてことはよくありますが、
特にそういう方に限ってお薬手帳を毎回持参しないため、毎回治療が振り出しになって一向に治らない・・・
なんてことが起こるんですね。
ドクターショッピングを否定するわけではないですが、皆さん、皮膚科のお医者さんはせめて3回は同じところに通いましょう。
②割とゆっくり効いてくる薬が多い
→これもあるあるですね。
皮膚は誰もが異常を見てわかるため、「治った治っていない」が一目瞭然です。
おそらく医療従事者じゃない患者さんたちが、自分で判断できる疾患の多い科ですね。
さて、そんな病気の一進一退をみれると、少しずつしか改善しないことにいら立ちを覚える方も多いです。
「治癒まで2週間です」とご説明すると「なんでそんなにかかるんだ!!」といわれることも多々ありです。
皮膚科のメイン治療は多くの場合「外用剤」です。
全身的な副作用が少ない分吸収は皮膚からのみになるので、ゆっくりと効果を出すことが多いです。
お体に合うかわからないので最初から大量に処方するわけにはいかない・・・そこで薬剤が足りなくなり再診が必要になりますね。
③ひどいときはひどいときの治療、よくなったらよくなった時の治療が存在する
→こちらはアトピーあるあるですね。
治療反応がよい症例ほど、悪循環になります。
ちょっと塗って、そこそこよくなって、かゆくなくなったから外用をやめて・・・
容易に悪化する・・・。
ことステロイドは強引に免疫反応を抑え込むので、急激にやめてしまえばぶり返しが起こりえます。
少しづつマイルドにしたり、よくなった時はよくなった時のスキンケアをすることで、
長期に「調子のよい状態」を保つことができるんです。
世の中には「治る病気」と「治療さえすれば日常問題なく過ごせる」病気に分かれます。
(もちろん治らない、治療しても悪化する病気もありますが。)
どの病気に当たるかは運も大きいです。
もし「治療さえすれば日常問題なくすごせる」病気にかかってしまったら・・・そこはしっかりうけとめて
治療を継続していきましょう。
④外用剤はとっても面倒くさい
→皮膚科のお医者さんは「ちゃんと塗りましょう」という言葉をよく使います。
(どんな風に・・・まで説明してくれればより塗りやすいですけどね。)
しかし、外用剤はすっごくめんどくさいですよね。
内服なら定期的に守れるが、外用はなかなか・・・という方は多いのではないでしょうか?
ダイエットみたいなもので、自分一人の意思で続けるなんて、結構大変です。
トレーナーである皮膚科医が定期的に目を光らせることで、
継続治療が実現できることが多いですね。
さて、ざっくりこんな感じでしょうか。
すべての皮膚科医があなたの悩みに遭遇してしまったからには、きれいに治したい!
と考えているはずです。(そう信じている。)
ぜひぜひ定期通院をしてスマートに治していきましょう。
もちろん、定期通院するためにはお互いに相性のよい皮膚科を見つける必要がありますけどね。
あなたにとって相性のよい皮膚科になれることを願っております。