「切らない~」ってあるじゃないですか。
みんな大好きでしょ笑?
そりゃそうです。誰も好んで皮膚を切りたくないです。
美容業界におけるこの「切らない」というのは
大きくわけて二つの意味に分かれます。
①皮膚を切開しない
(粘膜は切開する)=
「切らない」
と
②糸でキュっとする
「切らない」
③糸を組織にひっかけ吊るす
です。
①の代表格は経結膜脱脂(切らない目の下のたるみ取り)や口内切開の人中短縮
②の代表格はミュラー筋タッキング(切らない眼瞼下垂)
③の代表格は糸リフト
なんかでしょうか。
この2つのうち、マジで気を付けて欲しいのは②なんです。
もちろん私も施術を承っておりますので、
全否定するつもりはありません。
ただ、正しくリアルを知っておいて選択してほしいのです。
②は糸でキュっとやる施術としましたが、
キュっとした組織って一体どうなるんでしょう??
そこに今日のコラムの本質が隠されています。
現時点で私が把握する、
糸でキュっとやる系の治療は
・切らない眼瞼下垂(ミュラー筋タッキング)
・切らないタレ目
・切らない鼻尖形成
・切らない鼻翼縮小
・切らない人中短縮
・切らないEライン形成(顎)
・切らないエクボ形成
なんかがあります。
共通して言えるのは
①糸を巾着のようにかけ、組織をキュっとする
②ガチのオペはまあまあ大変
③ガチのオペはダウンタイムも長い
④ガチのオペはそこそこ金額がする。
ということです。
手軽に済ませたいクリニック側の目論見と
お客さん側の淡い希望がちょうどよく合致したので
産まれたメニューだとおもってくだされば結構です。
この組織をキュっとするところがポイントで。
キュっとした糸が緩む事がない・・・と仮に想定すると
そこに挟まれ圧縮された組織ってどうなるのん??
になりません??
そうです。
普通千切れるはずなんですよね。
考えても見てください。
我々は決まった容積の細胞の集合体なわけです。
ギュギュギューと圧迫されたら、ぶっちゃけ圧死するか破裂するか、のどっちかなわけです。
・・・・で仮にこれらのオペが
戻らない・・・とするならば
それはギュっとされた組織が挫滅・破壊(圧死)され、瘢痕となり収縮しただけ、なわけです。
そうなるのが先か、組織が糸の圧力にまけ断裂(破裂)するか、もはやその2択なわけです。
僕ら美容外科医は腐っても医者なんで、
そんな組織の常識なんて百も承知なわけです。
でもやっちゃう人がいる。
何故か。
やはりニーズがあるからなんですよね。
リスクや施術の意味を知った上で、
それでもいいからお金を払ってやりたいという人がいるから
成立してしまうメニューなのです。
なので私もくどくどとお客様に
正攻法ではない、邪道な方法ですよ。
と説明したうえで、施術を承っているんです。
じゃあ何に気をつけろ、というかというと
これらの術式の成り立ちをちゃんとお客様に理解させないまま
手軽さと売上の為にごり押しする輩がいるってことです。
繰り返しですが少なくともニーズがある以上、私は全否定する気もないです。
でもちゃんと理解させないまま受けさせることに断固として警鐘を鳴らしたい、そんな立場です。
私のコラムの読者の方なら
きっとわかってくれるでしょう。
賢く、王道で治療することって、
やっぱり大事です。
安直な道、楽な道なんてそんな簡単に転がっていませんから。
ちょっと知ってみるとちょっと面白い。
ただ綺麗にされるより、理解して綺麗になっていくともっと楽しい!
美容ってそんな感じです。
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この記事の担当者

- あいち栄クリニック 院長 横山 侑祐
- 「美容医療ってこんなにわかりやすく、こんなに楽しく受けれるものなんだ!」という声をいただくことを目標に診療しております。診療だけでなくSNSやコラムも積極的に更新しておりますので、是非一度ご覧ください。
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