ついに禁断の質問に答えましょう。
いやね、昔いた美容外科ではまず無かったのですが、
何故か当院では問診票で「妊娠中」に〇が打ってある方はみかけます。
ホント理由はよくわからんですけどね。
さて、本題です。
妊婦におすすめ・・・というか、やっていい治療って何だろう
と考えました。
結論から言えば
・外科手術はまあ、やめとこうよ
・レーザーはまず問題ないんじゃない?でもやめとこうよ
・内服はまあ、やめとこうよ
・外用系・・・一部を除き・・・まあできなくはないよね
といったところです。
まずなぜ妊婦に美容施術がダメか・・と考えてみました。
(逆にそれをクリアしたら出来るしね。)
①薬剤の問題
②痛みの問題
③緊急性の問題
④予期せぬなんらかの事象が起きた場合
といったところでしょう。
①薬剤の問題
皆さんが使われる多くの薬剤が添付文書というものがついています。
・・・いわゆる薬の説明書ですね。
国内で認可されているもの、例えば抗生物質や局所麻酔なんかにはもちろんついていますが
美容クリニックにおいては認可外の薬剤もめちゃくちゃ多いです。
添付文書には「妊婦に投与してよいかどうか?」というものが記載されていますが、
実はほとんどの薬剤が
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
という記載になっています。
これはざっくり「推奨も出来ないけど、ダメって言うほどの根拠もないよ。投与するなら医者の自己責任でね(^_-)-☆」
という意味でもあります。
・・・・さて、もし貴方が医師だったらどうしますか?
命に差しさわりない、緊急性のない「美容」という施術において
自分の責任問題になりかねない危険をわざわざ踏むでしょうか?
そうですね。答えはNOです。
②痛みの問題
これは慣例的なものもありますが
「もし痛みで陣痛を誘発したら、どうするの!」
といった、半ば迷信のようなものが未だに信じられています。
でもそれすらも予期できないのが出産です。
③緊急性の問題
結局つまるところここに帰着するわけですが。
美容施術は緊急性が全くないです。
もちろん様々な意見があり「すぐやらないと死んじゃう!」といいたくなる方もいるかもですが
「医学的」な見地からは、まったく緊急性がないと断言できます。
(別に冷たいわけじゃないよ!)
その意味であえてリスクを踏む医者はいない
それがすべての結論だと思うんですよね。
④予期せぬなんらかの事象が起きた場合
・・・まあ、これはコラムなんでストレートにいいますね。
もし、生まれた赤ちゃんに何かしらの障害があった場合、
誰のせいにしますか?
もしかしたら自分を責めるかもしれないですし、配偶者を責めるかもしれないです。
もちろん憤りの矛先は医療機関に向く可能性だってあります。
何で出産まで待てなかったのか・・・と因果関係はないにしろ
一生の後悔になりかねない可能性だってあります。
人間って、何かのせいにしたがりますから。
と、まあ、そんな感じで医療機関は嫌がるわけです。
・・・え、じゃあ、結局ダメじゃん!って??
んーーーーー
まあ、いちお私が思うにギリ許容できるものとして
①内服など血流に薬剤が乗るものではない
②痛みが少ない
③催奇形性がない
④美容・・・というよりやや治療よりである
という条件から
ハイドラフェイシャルかケミカルピーリング
ならまあ、ギリありかな・・・
とは思います。
だってニキビひどいと、痛いしってか跡になるしね。
妊娠中もケアしときたいところではあると思います(‘ω’)
ちょっと知ってみるとちょっと面白い。
ただ綺麗にされるより、理解して綺麗になっていくともっと楽しい!
美容ってそんな感じです。
まずはお気軽にカウンセリングにお越しくださいませ。
この記事の担当者
- あいち栄クリニック 院長 横山 侑祐
- 「美容医療ってこんなにわかりやすく、こんなに楽しく受けれるものなんだ!」という声をいただくことを目標に診療しております。診療だけでなくSNSやコラムも積極的に更新しておりますので、是非一度ご覧ください。
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