単純~、複雑~
って名前、実は外科系には多いのですが、
単純っていうとなんだか簡単そうに聞こえてしまうのは不思議なもんです。

美容外科・・・というか皮膚外科では皮膚腫瘍や刺青なんかを「単純」切除しますね。

さて簡単に聞こえてしまう単純切除ですが、話はそこまで単純ではございません。
実際のカウンセリングで皆様に驚かれるのが切除の長さ、でしょうか。


よく皆さんホクロを切るか焼くか悩まれるのですが、切る場合一般的な単純切除だとホクロの短径のおよそ3倍の傷になります。
つまり5mmのホクロであれば仕上がりの傷の長さは15mm超となります。
(だから切除は人気ない)
 

え?大きくなりすぎで意味わかんない!と?

イメージしてください。
丸く切り抜いた皮膚を縫い合わせようとすると中心部は平らによりますが、端っこには「ヨレ」が生じます。
これをその形からドッグイヤー(犬の耳)と形容します。
 

↑こんな感じに。(犬じゃなくて猫っぽくなったが・・・)
真上からみればそこまで気にならないですが、横からみると尖ってしまって不格好です。

さてこのドッグイヤーは美しくないので、生じさせないためにはあらかじめそれを含めて除去しなければなりません。

一般的にこのドッグイヤーを生じさせないようにするには長さの比は1:3が必要と言われています。

↑5mmのできものを取ろうした場合、取り残しなく終えるために1mmマージンといって少し余分に切除します。
つまり5mmのホクロであれば両サイドに1mmマージンを取るため、実際の短径は7mmとなります。
短径7mmの3倍で実に21mmの切開線が必要になってしまいます。
(まあ、実際はそこまで必要のないこともある。というか、どうにか小さく仕上げる。)

ひとまずドッグイヤーが出来てもいいからぎりぎりの円形で切って縫い合わせて、
あとで端っこを細々微調整していくってやり方もあります。
(これはドクターのセンスによりますねえ)

一つ言えることは傷は一生残る、ということです。
少しでも小さく仕上げてあげたいのが親心ってもんです。

裏技として「巾着縫合」ってのもあります。

↑ホクロを切り抜いたのち、糸を巾着袋のヒモのようにかけ、キュっと寄せる方法です。
傷はそれなりに小さくなります。
しかし完全に閉じきるわけではないため、微妙に凹みとして残ることがあります。
またあまり大きい病変だと巾着のように「シワ」がよってしまいます。
(まあ、時間とともに伸びますが)

場所や形・大きさによりまだまだたくさん切り方はありますが、
まずはざっくりこの2つのどちらで攻めるか、が争点になるでしょうか。

よくよくドクターと相談して、納得いく「単純」切除を受けるようにしましょう。

ちょっと知ってみるとちょっと面白い。
ただ綺麗にされるより、理解して綺麗になっていくともっと楽しい!

美容ってそんな感じです。

 

ぜひぜひお気軽にカウンセリングおこしくださいませ(^_-)-☆
貴方にピッタリなプランを提案いたします(^^)/

 

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